「雪がとけたら春になる」というフレーズが色々なところで引用されている。誰が言い始めたのかは知らない。このフレーズは正しくない。
このフレーズの前には「雪がとけたら何になる?」という問いがくる。この問いに対して「水になる」ではなく「春になる」と答えることについて、まぁ多くの人が驚きや賞賛を示している。どのくらいよく取り上げられているフレーズなのかは、Googleで検索してみるとなんとなく雰囲気がわかるだろう。
「雪がとけたら何になる」の検索結果
判で押したような…とはまさにこのことだろう。みんな考える能力がないのだろうか。
…いやいや、あまり人のことを悪く言うもんじゃない。傲慢だと言われるからね。みんな考えてないなんて、そんなことはないだろう。もっと謙虚に、私のほうこそよく考えないとね。
つまりきっとこう言うことだ。きっとみんな春にならないと雪がとけないような雪国に住んでいるのだろう。きっとそうだ。そうに違いない。
どう思い返してみても、私が今まで生活したことのある地域では冬でも雪はとけてしまう。雪なんて儚いものだ。私の感覚では、雪がとけてもせいぜい思い出くらいにしかならない。思い出の中身については…読者の方の想像に任せるとして。
とにかく私は、雪がとけても春にはならない地域でしか生活したことがないんだ。あと、これは推測の域を出ないけど…雪がとけたら春になることを経験している人が、そんなに多いとは思えない。
そんなわけで「雪がとけたら春になる」というのをあたかも適切な答えであるかのように話す人たちは、やっぱりちょっと考える能力が足りないのかもしれないと思ってしまう。それは生粋の日本人が「日が沈んだら夏が終わる」って話すくらいに不自然なんじゃないかな。
…なんて考えて検索していたら、面白い記事を見つけてしまった。これはわかりやすい!
勉強すると叱られる、黒くなければ鴉でない、雪がとけたら春になる - 吹風日記
私もこのくらい書いてみたいものだけど、ちょっと難しいかな。やっぱり私はまだまだ勉強不足、人の話を取り上げて考える能力が足りないとか言ってる場合じゃなさそうだね。
といったところで、長くなってきた気がするので本日のまとめ。簡単に一言で言うとこういうこと。
「雪がとけても春にはならないかもしれません」
このフレーズなら正しいんじゃないかな、たぶんね。