2013年10月22日火曜日

RouterOS のアップグレード方法

RouterOS のアップグレードは、覚えてしまえば簡単、かな。

簡単に紹介してみるよ。全体の流れは以下の通り。
  1. MikroTik のサイト から Upgrade package(.npk ファイル)をダウンロード
  2. .npk ファイルを RouterBOARD にアップロード
  3. RouterBOARD を再起動 → 勝手にアップグレード処理が実行される
  4. 必要に応じて firmware(RouterBOOT)もアップグレード
具体的な手段としては WebFig(RouterOSのWeb画面)から操作する方法もあるし、Winbox(専用アプリ)から操作する方法もあるし、SSH で接続してコンソールから操作する方法もあるし、色々あるんだけど基本は同じ。

今回はコンソールから操作する方法について書いてみるよ。

まずは RouterBOARD に接続しよう。私は Mac のターミナルを使うけど、Windowsだったら PuTTY とか Tera Term でもいいんじゃないかな。初期設定のユーザー名は admin、パスワード無しだよ。
$ ssh admin@192.168.88.1
接続したらこんな画面が表示されるはず。コンソールの基本的な操作は以下の通り。

・? キーでヘルプ表示
・Tab キーで補完
・:quit コマンドで終了

あとはまぁなんとなく。

コンソールに接続できたら /tool fetch コマンドで .npk ファイルを RouterBOARD に直接ダウンロードしよう。ファイルのURLは MikroTik のサイトで確認しておくべし。
今だったら最新のパッケージ(MIPS)は http://download2.mikrotik.com/routeros/6.5/routeros-mipsbe-6.5.npk だから…
> /tool fetch url=http://download2.mikrotik.com/routeros/6.5/routeros-mipsbe-6.5.npk
こんな感じ。
ファイルのダウンロードが終わったらすぐに再起動してもいいんだけど、細かいことが気になる人は /file print コマンドでファイルを確認してみるのもいいかもしれない。
> /file print
ファイルが用意できたら再起動しよう。RouterBOARD の中に「新しいバージョンのパッケージ」が置いてある状態で再起動すると、自動的にアップグレード処理が実行されるよ。
> /system reboot
パッケージのアップグレード処理にかかる時間は数十秒〜数分くらい。途中で電源を抜いたりしないように。あと、バージョンによってはアップグレード処理の途中で自動的に再起動される時もあるから、ここはのんびり待つこと。
再起動が終わったら RouterBOARD に接続してみよう。アップグレード処理が完了していれば、ログインの時に表示されるバージョン番号が新しくなっているはず♪
$ ssh admin@192.168.88.1
ここまでで RouterOS のアップデートは完了。だけどまだ firmware(RouterBOOT とも呼ばれる)は更新されてなかったりするんだよね。現在のバージョンを確認してみよう。
> /system routerboard print
以下のような情報が表示されるはず。
[admin@MikroTik] > /system routerboard print 
       routerboard: yes
             model: 2011LS
     serial-number: 3D71025C485D
  current-firmware: 3.09
  upgrade-firmware: 3.10
「upgrade-firmware」と書かれているのが RouterOS のパッケージと一緒にインストールされた最新の firmware のバージョン番号。「upgrade-firmware」が「current-firmware」よりも新しかったら以下のコマンドを実行して firmware を最新版にしておこう。
> /system routerboard upgrade
firmware のアップグレード処理は数秒で完了するけど、実際に動作するのは再起動してから。というわけで firmware を更新したら念のため再起動しておこう。
> /system reboot
あと、ちょっとだけ補足。
  • Webfig とか Winbox を使う場合は、File のところで .npk ファイルをアップロードしてやればOK
  • RouterOS を前のバージョンに戻す時は、古いパッケージを RouterBOARD の中に置いた状態で /system package downgrade コマンドを実行する
  • RouterOS 6.x ユーザーは /system package update を使うほうが簡単かも
  • 万が一 RouterBOARD が起動しなくなっても Netinstall ではリカバリーできたりする

こんなところで、RouterOS のアップグレードは大丈夫かな。
それでは、新しい RouterOS でより良い RouterBOARD ライフを〜。